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もしも季節がいちどにきたら

③はじめて女性と付き合ったのは、高校生の時だった。

ある日、私はとある女性から「FEELのことが好きです」と告白を受けた。

隣のクラスの女の子で、一時的に話をしていた女の子がいた。

当時、BLとかTLとかのマンガが流行り始めた頃で、携帯で話題となってましたよね。

(スマホじゃないことが、年齢を感じる?)

実は人生初めて女性から告白を受けたわけではなかったので、お付き合いしようかな、と一瞬思いもしましたが、

メグミの顔が脳裏をよぎり。

「ごめんね、でもありがとう。これからもよろしく」

そうお断りしています。

そして呼び出された私に、

「何があったの?」

と心配そうな顔で聞く彼女に、告白された話をした。

普通なら、同性に告白された話なんて茶化されそうだけれども、彼女はそんなことしないだろうと、なぜか確信があった。

「FEELをとられそうな気がする」

その頃から、彼女は私と周りの女子との関係を気にするようになる。

とられる・・・

ずっと、一番の友達だよ(^-^)だから大丈夫。

私は、誰にも話せない。秘密の恋をしてしまいました。

彼女のうなじや、白い腕を見るたびに、心がドキドキしていた。

手を握られると、心の中で、自分の本音が、何か恐ろしい言葉を叫びそうだった。

これが、恋か。

自分が狂いそうだった。

気持ちを伝えてはいけない。

伝えたら、この世界が一気に闇に落ちる。

けれども、伝えることができないことも苦しくて、若い私は夜な夜な、真っ暗な川原を見つめて、その思いを水に流していた。

高校に入学して1年が経とうとしていた頃、3年生の先輩たちの卒業式でのこと。

メグミが3年生の、卒業生の男性の先輩から呼び出されて、行ってしまった。

(告白だ)

いい人、とうわさに聞く人で、彼女も付き合うのだろうと思っていた。

でも戻ってきた彼女は、

「断ったよ。FEELがいるからね」

そう言っていた。

嬉しかった。

そして、彼女を本気で自分のモノにしたいと、思うようになる。

2年生になり、私は理系、彼女は文系とクラスが変わった。

メグミの周りにはいつも男性がいる様子を見かけるようになり、私の心は常に曇り空。

今にも雨が降り出しそうなくらいの曇り空。

いつ、彼女を他の人に取られてしまうのか。

不安で、不安で。

その不安を払しょくするために、先生と交流を深めるようになった。

非常勤で来ていた、英語の若い女性の先生がいて、彼女に英語を教えてもらいたいがために必死で勉強をはじめたのだけれども、

その様子に、メグミも飛びついてくれて、また一緒に勉強をする日が戻ってきた。

そして、その先生に

「早稲田のAOがいいのではないか」

将来の進学先について助言を受けて、彼女は彼女の、私は自分のビアンとしての将来を模索しはじめる。

オープンキャンパスなどに忙しかった夏や、文化祭が終わり、落ち着きを取り戻した秋ごろのことだった。

演劇部の部室。

大成功だった劇の余韻で、白いドレスを着て、大きな鏡の前で踊る彼女。

木造の校舎の木窓から見える夕焼けが、とても赤くて、今にも泣きだしそうなくらい、太陽が震えていた夕方。

私は、ソファーに座って彼女を見ていた。

部室には、私達、2人きり。

ねぇ、私、メグミのこと好きです。

女性だけど、付き合ってくれない。

彼女が、止まり。

私を振り返る。

夕日で、彼女の表情が見えなくて。

徐々に近寄ってきた彼女の顔は泣きそうだった。

(あぁ、終わった)

そう思った瞬間、

「待ってたよ」

そこで、キス。

私は初キスでしたが、

彼女には中学で彼氏がいたみたいで。

ディープキスを教わりました。

私の、女性との恋が始まりました。

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